キャッシュフローの見方
お時間ない方は下記の動画ご覧ください
読んで字のごとく!キャッシュフローとはお金の流れ!
キャッシュフロー表の一番下の数字が現在保有している現金額なのですが、
キャッシュフローにおいて見るべきポイントはここではなく
3項目!
◆営業キャッシュフロー
本業の利益 これは +が望ましい。
◆投資活動キャッシュフロー
− お金稼ぐための設備投資したね!
+持っている設備・資産売却したのかな?
◆財務活動キャッシュフロー
− 銀行や株主にお金返却したね
+お金借りたね。準備したね
※各項目の±が少しややこしいのですが、企業の内部にあるお金。
を軸に考えましょう。
例)設備を買った もちろんお金で買うから「ー」
例)銀行からお金を借りた。
銀行からお金を借りたから、企業にはお金があるので「+」
ってな感じ。
三項目のバランスの形 8種類でみる!
優良
本業はもちろん利益
設備投資(=新たに稼ぐための準備)も行う。
銀行株主にもお金を返却している。
積極投資
本業はもちろん利益
設備投資(=新たに稼ぐための準備)も行う。
銀行・株主などから新たにお金借りてどんどん大きくなろうとしている!
※どんな設備投資をしようとしているか?それが成功するのか?を注意深く
観察する必要ある。
財務改善
本業はもちろん利益
既存の設備などを売却
そのお金を元に借金返済
※本当に売る必要のある設備だった?今期の利益が欲しいだけで、大切な設備売却してないか要注目!
転換
本業はもちろん利益
今の設備資産売却
お金も新たに借りる。
※大きくビジネス変換考えているな?新経営陣は適切?新ビジネスのノウハウ安心?競合他社は?個人的には買ってみたくなる銘柄。
再検討
本業赤字
でも設備投資はやめない。
でも長期化に備えて、お金は返却しておく。
※おそらく結果を出すのには少し時間がかかるビジネスか?
長期戦に備えて、不要なお金などは返却しているので成功までの絵は描けているが、不測の自体に対応できるほどの余力があるかを見極めたい。
一発逆転
本業赤字
でも設備投資はやめない。
そして、今後のためにお金をありったけ借りる。
※背水の陣・・。しかし追い込まれた人間は強いですからね。
また、融資をうける余力・信用は残っているのでこれからの動きが楽しみな会社です。失敗したら、ほぼほぼ自力では立ち上がれないはずです。
融資引上
本業赤字
設備(今後稼ぐための原資)も売却
そしてお金も返却
※ここまでボロボロの状態になりながら、それでも銀行・株主への返却
を見ると、返却した。ではなく返却されられた。という見方が自然かと
おそらく融資を引き上げられている。
ピンチ?
本業赤字
設備売却
お金は借りる。
※お金を借りれるだけマシではあるが、本業赤字の中稼ぐ原資を売却してこれからどうやって稼いでいくのか?融資額が極端に大きければ 大規模な事業転換の可能性もあるので、金額各項目を細かくみていきたいところです。
とこんな感じです!意外とシンプルでしょ?理屈と概要がわかると決算書が楽しくなりますよ!
PL 損益計算書の読み方
一番簡単!損益計算書
お時間ない方は下記の動画ご覧ください。
すっごく。簡単!
損益計算書(PL)は 『今期の利益が分かるもの」 です。
↓
◆本業の利益・損失(営業利益)
会社の本業の利益 ★ は利益の合計です。(営業利益と呼びます)
もちろんここがマイナスなのは非常に× だって本業が赤字ってことだからね。
【用語】
・売上高 入ってきた全部のお金
・売上原価 販売した商品の原価(作るためにかかった費用)
・売上純利益 売上高 ー 原価
・販売費 営業の給料・販促(=広告など)の費用
・一般費用 営業以外の給料・事務所、事務用品などの雑費
◆本業以外の利益・損失
会社を運営する上で発生する損益
例)誰かにお金を貸した利息・株の配当金などなど
◆ + ◆ = 経常利益
◆突発的な利益・損失
例)土地の売却・自然災害など突発的に発生するもの
上記の2つ + 突発的な損益を加える = 税引き前利益(あまり使われない)
※原損損失の数字だけ要チェック!
・・とは?
要約すると「会社の経営失敗の金額」
例)100億円稼ぐ予定の工場を買ったが、80億円しか稼ぎそうにない・・・。という場合は20億円の原損損失を計上。 あんまり大きいと経営任せるの不安になる・・・。
◆税金
読んで字のごとく。
上記全てを合算したものを 『純利益』 と呼ぶ。
見るべきポイントは?
係数を見る!その為に着目する項目は
4つのみ!
・売上高
・営業利益
・経常利益
売り上げ高で割ります。
- 売上総利益 ÷ = 原価率 (高いと利益率高い)
- 営業利益 ÷ = 営業利益率
- 経常利益 ÷ = 経常利益率
です!
各係数の目安値は業種によって大きく異なります。
動画3:00〜 もしくは
5種類ある利益率の目安と計算方法!企業経営の参考にすべき数字とは? - オクゴエ!"イケてる年商1億円"突破の方程式
参照ください。
最後に損益計算書(PL)で気を付ける箇所
- 本業は赤字ではないか?
- 各係数(営業利益率など)が前年・同業種に比べて著しく低くないか?
この2点に尽きます!
以上本日のニュースでしたー!
バランスシート 〜具体例編〜
バランスシートの各項目の意味
お時間ない方は下記の動画ご覧ください。↓
今回は実際のバランスシートを見ながら各項目の意味を見ていきましょう!
資産↓
負債↓
バランスシート の中の着色は
◆現金
◆流動資産
◆固定資産
◆流動負債
◆固定負債
◆純資産
の合計の数字です。
★の項目の用語の解説をできるだけ要点まとめてお伝えします!
①手形
利用例)
あなたの商品200万円分買いたいのですが、今は現金あんまり動かせなくて・・・。3ヶ月後の手形で購入させてくれませんか?
・企業が発行する小切手のようなもの!
一定期間後に現金に変わる。(一定期間後は当座口座から引き落としがかかる。)
この当座口座を取得するのは、中々大変なので 手形取引ができる!ということは「立派な会社である」という象徴にもなる。
ちなみに半年以内に2回残高不足を起こすと「不渡り」
銀行取引が2年停止です。
②貸倒引当金
利用例)わ〜。取引先の〇〇商店さん・・・。
なんだか倒産しそうだね・・・。あそことは結構取引あるし、まだ振り込まれていないお金もあるんだよな・・・。
今年は結構貸倒引当金計上しておかないといけないな〜。
・業績の怪しい取引先が万が一倒産した場合、もらいそびれるであろう
金額を計上しておくこと。(なので△)
③のれん
利用例)
今期は会社を沢山買収したからのれんが大きくなるな〜。
・買収企業の差額
会社を買収する際は、自社のバランスシート+買収した企業のバランスシート=合併後のバランスシートとなります。
しかし、1億円のバランスシートの企業を5億円で買収する。ということは
多々あります。 その場合 のれんが4億円となります。
逆に5億のバランスシート の企業を1億で買収した場合は 負けのれん と
なり△4億円 で表示されます。
④投資有価証券
株・為替の事です。
「証券」の同じ項目がいくつも出てくるのは、シートの上の項目であればあるほど 短期売買狙い。 下であればあるほど、売買はせず配当狙い・もしくは企業関係良好化の為の持ち株(=売却の予定のない株です)
⑤電子記録債務
=手形の電子版(最近はこっちが主流)
⑥コマーシャルパーパー
利用例)社債出すほどではないが、一時的にお金いるからコマーシャルペーパー発行するか!
社債の短期・小額バージョン 基本無担保なので発行は大企業に限られる
(どこでも発行して良いわけではない)
⑦社債
⑧資本金
会社設立時に決めた会社の現金
この金額を変更する場合は株主の同意が必要
返済の義務はない。
大きければ大きいほど大きな事業が出来やすい。
※資本金1円の会社が、10億円の事業をやりたい!と思った場合
約10億円をどこかの金融機関から借り来なければならないので
大変・・・。
逆に資本金大きくしすぎると、毎年最低でもその規模のビジネスはしないといけないので、これまた大変・・・。
資本余剰金
会社設立時に資本金を募ったが、思った以上に集まってしまった金額
(こちらも利用は不可侵)
利益余剰金
会社設立時より脈々と貯めた利益の蓄積
以上!
バランスシートを形で見る!
バランスシートの形6種類
お時間ない方は下記の動画の1:33〜ご覧ください。
バランスシートは2枚で1セット
1枚目は資産
ある期間中の 現金・持ち物・使い道 が記載されています。
2枚目は負債
上記の資産を仕入れる為のお金の出所・集め方が記載
上記2枚の金額は必ず一致します。故に「バランスシート」 と呼ばれます。
項目はたった5項目(+1項目)
「流動負債」 「固定負債」 「資本金」
たったこれだけ!
ちなみに流動・固定の意味は・・・
流動 → 1年以内
固定 → 1年以上
例)文房具屋
流動資産 1年以内に売れて現金になる予定の鉛筆など
固定資産 店舗・ネット通販用のHPなど
流動負債 1年以内に払わないといけない商品の仕入れ代金など
固定負債 1年以上かけて払う予定のお金など
純資産(資本金) 会社が設立時から持っているお金(返済義務なし)
と!こんな感じです!
この5項目(+1)の割合で会社の状況がなんとなくわかります。
バランスシート の形6種類
①
現金と流動資産が流動負債を上回っている。
=1年以内に出ていくお金よりも入っていくお金の方が大きい
→安心
②
1年以内に入ってくるお金(流動資産)と現金で、流動負債・固定負債を返却できちゃう状態。
→お金に余裕ができるので、次の手戦略が広げやすい状態。
③
持っている現金だけで、流動負債をカバーできちゃう状態。
しかしここまでお金があると。そんなにお金貯めてどうするの?
企業として成長するきないの?お金貯めてても、お金産まないよ?
という株主の冷たい声も出てきます。
④
現金で、全ての負債返却可能。
恐ろしくキャッシュを貯めている状態
この状態までくると。
お金の使い方知らないの?それなら、私が代わりに使って事業拡大してあげよう!という事で買収のターゲットになりやすくなります。
⑤
1年以内に入るお金よりも、出ていくお金の方が大きいという状況。
非常に厳しい状態・・・。
がんばれ自転車操業
⑥債務超過
本来負債のバランスシートに入る 純資産(資本金など)が
資産に入る状態。
→使ってはいけないお金を使っている状態。
しかし、スターバックスや、フィリップモーリスなどの企業はこの
債務超過状態にもかかわらず、順調に経営ができているので
この債務超過型の場合はバランスシート の項目・PL・キャッシュフローなどを 詳細に確認する必要があります。
意外とシンプルでしょ?
お取引先の企業さんなどのバランスシート
軽く目を通しておくだけでも商談に有利になる情報が転がっているかもしれませんね。